手足のしびれの原因って何？

正座していたわけでもないのに足がしびれる、急に手のしびれを感じてきた･･･原因がわからないなかなか取れないしびれは気になりますよね。

しびれの原因は神経性と循環系に大別される

しびれは「神経が原因のしびれ」と「血管（循環器）が原因のしびれ」に大別できます。
ほかにも、ホルモンのバランス、脳、精神的な原因など一概に分類できないところが「しびれ」の厄介なところです。
しびれと痛みには深いつながりがあります。「痛みがあってのしびれ」であり、しびれは痛みからやってきます。つまり、しびれが起きる前段階では、（脳に原因がある場合などを除いて）必ず痛みがあると言っていいのです。
大事なのは、しびれの段階にきてしまった場合、麻痺など症状が進行して改善が難しくなる前に、早急に何らかの手を打つべきだということです。

出典：放置は厳禁！手足のしびれ見極めガイド

手足のしびれの原因はさまざまで、一時的な症状の場合もありますが、大きな病気が潜んでいることもあるので、放置するのは危険です。
これからご紹介するしびれを改善する方法を試してみてもおさまらない、しびれが長く続いているなどの場合は、早めに病院に相談することをおすすめします。

手足のしびれを改善する方法

ご家庭でできる手足のしびれ改善法をご紹介します。

血行を良くする

血行をよくするとしびれが悪化しにくいことがあります。入浴中などに患部を優しくさするようにマッサージしたり、手のひらや足の指を閉じたり、開いたりするとよいといわれています。衣服や靴下はきつすぎないものを選びましょう。また、温める（厚手の手袋や靴下の着用など）または冷やす（保冷剤などを使ってしびれている箇所にあてるなど）ことが有効な場合もあります。冷やすことで症状が悪化する場合もあるため、冷やしすぎないように心がけてください。

出典：国立がん研究センター

血行をよくすることで、しびれが改善する場合があります。血行を良くする方法にはいろいろありますが、温かいお風呂にゆっくり浸かる、患部をやさしくマッサージするなどの手段が有効的です。
きつい衣服を着用していると、血行が流れにくくなるのでゆとりのある服装にするのもおすすめです。

姿勢に気を付ける

同じ姿勢も首に負担がかかるので、ゲームやスマートフォン利用時は要注意。パソコン画面の高さは楽な位置で作業できるよう調整し、一定時間作業したら休憩する。
適度な運動も大事。千葉教授は「痛いからといってじっと動かさないでいるより、無理のない範囲で体を動かしていた方が動きが回復しやすい」という。作業の合間には首を前後左右に動かし、肩甲骨が大きく動くように肩を回す。散歩や水中歩きなど全身運動も首の筋力を保ってくれる。

出典：ヘルスＵＰ健康づくり

首や肩に負担がかかって、神経を圧迫することでしびれが発生することもあります。
そういった場合は、首や肩を定期的に動かしてほぐしたり、負担のかからないような姿勢を維持することが重要といえます。

温める

温めると症状がやや和らぐことも
原因によって異なるので一概にはいえませんが、しびれや痛みの慢性期（症状がある程度落ち着いた時期）には、温めたりもんだりすると症状が和らぐことがあります。そうすることで、血流が改善するからです。ただし、神経が麻痺している場合には（糖尿病による神経障害などに多い）、熱さに鈍くなっているので、やけどに注意してください。

出典：一般社団法人日本臨床内科医会

原因にもよりますが、温めることでしびれが解消されることもあります。皮膚表面がマヒして温度を感じにくい時は、温め過ぎによる火傷に注意してくださいね。
心地いいと感じる温度で温めたり、逆に冷やしたりしてみてしびれがどう変化するのか試してみてください。

手足のしびれは原因を突き止めることが先決！

しびれの症状を解消したい場合は、マッサージなどを行えば一時的に改善する可能性がありますが、根本的な解決にはならないのでまたしびれを感じるようになってしまいます。
まずは何が原因でしびれが起こるのかを突き止めるために病院を受診し、しびれの元となる病気を治療することを検討してみてください。

手足のしびれは病気のサイン？改善方法もチェック